形から入ったリフォームはもやもやした結果に

reform (7)

「ライフサイクル」や「グレードアップ」のリフォームは、形から考えると失敗します。今の家のどこが問題
なのか、どんな暮らしをしたいのかをまず書き出しましょう。
セミナーなどでリフォームを経験した人に感想を尋ねると、「ま、こんなものでしょうか…」というような、なんとなくもやもやした答えをよく耳にします。
そういう人は往々にして、リフォームの希望を「出窓を付けたい」「対面キッチンにしたい」というような。形”でとらえていることが多いようです。
たしかに、なかには出窓や対面キッチンそのものが好きな人もいるでしょう。しかし、多くの場合、出窓をつけたい理由、対面キッチンに憧れる理由があるはずです。
たとえば、出窓を付けたい理由が、部屋を明るくしたいということなら窓は幅を広げるより高さを上げるほうがよいですし、風通しを良くしたいならその向きと位置が人切です。出窓を付けただけでは、家の”形”は変わっても。暮らし”は前とほとんど変わらないかもしれません。
本当に満足するリフォームのためには、現在の暮らしへの不満と新しい暮らしへの要望をはっきりさせることが欠かせません。
 たとえば、
・冬の朝キッチンが暗ぐて寒い
・パソコンまわりが片付かない、コンセントも足りない
・テレビの位置を変えると、少しコンセントが届かない
・掃除機が出しにくい、しまいにくい
・濡れた傘を置ぐ場所がなく、玄関前に倒れていてイヤ

など、何でもかまいません。毎日の暮らしの中で気づいたことをなるべく共体的に思い浮かべてください。そして、それらをすぐメモするのです。
 その際、こんな風にしたいという要望も書いておきましょう。
毎日書き連ねていくうちに、今まではっきりとは気づいていなかった不満、本当に欲しい暮らしの形がどんどん見えてくるはずです。

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