知人の身内の不幸を後で知った

kankonsousai (26)

冠婚葬祭について記しておきたいと思い増す。冠婚葬祭の葬では、お悔やみの気持ちが伝わることが第一。相手が落ち着いたころに手紙で慰めて。
自分の仕事や出張、病気などで、訃報が耳に入らないということはよくあることだ。つきあいの度合いによっては、当事者が「わずらわせては悪い」と気をつかって連絡しない場合もある。
古い友人のご両親や配偶者など、あとになってから亡くなったことがわかった場合は、「知らなくてごめんなさいにという気持ちも込めて、お悔やみの手紙を送るのがいいだろう。それだけでは気がすまないなら香典かお花を送っでもいいと思うが、相手に負担がかからす、いちばん心に届くものはまず手紙だ。
知らなかったという話ではないが、私の場合はお知らせをもらっても京都にいるとは限らす、告別式に出られないことも多い。そんなとき、私は残された方にお手紙を書くことにしている。亡くなって1ヵ月くらい経つと、慌ただしくしていたのもおさまり、急に淋しさがくる。落ち着いてゆっくり読める時期になってから届く手紙は、自分の経験からいっでも気持ちを慰めてくれるものだ。
私自身の書いた手紙では、海外のイベントでお世話になった方が亡くなったときに、「パリ出張の際には、忙しい合間に奥様のハンドバッグを一生懸命お探しになっていました」と、ご主人の言明のエピソードを添えたら、とてもうれしかったとお返事をいただいた。
今は携帯電話も発達し。手紙の出番は少なくなったが、私は冠婚葬祭の節目に気持ちを伝えるには手紙がいちばんだと思っている。うれしいことも、悲しいことも、携帯メールでは、文宇のなかに込められた思いは伝わらないのだ。

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