プノンペンの歴史とローカルフード

Exif_JPEG_PICTUREカンボジア旅行、というと真っ先に思い浮かべるのはアンコール・ワット遺跡でしょう。 カンボジアの首都はプノンペンですが、アンコール・ワットとは少し離れているため、立ち寄らずに通りすぎていく旅行者が意外と多いのです。 かくいう私もその一人。 主都を知らずにその国を訪れたというのもおかしいので、次回の旅行のために、首都プノンペンを少し調べてみました。 人口250万人の大都市。 ガイドブックなどで写真をみていると、市場があり屋台がありバイクタクシーが走り、タイやベトナムと似たような東南アジアの都市のように思われます。 しかし 「人気の観光地」 を調べてみて驚きました。 他の国であれば美々しい宮殿や立派な寺院が上位をしめるであろう人気ランキング、その1位と2位が 「キリングフィールド」 と 「トゥール・スレン虐殺博物館」 だったのです。

カンボジア観光といえばアンコール・ワットだった私にとっては衝撃の事実でした。 これらはどちらもポル・ポト、そしてクメールルージュによる虐殺に関係するもので、カンボジアの負の遺産といえます。 キリングフィールドにはポル・ポト時代の処刑場でした。 そしてトゥール・スレンはその虐殺がいかに行われたかを知ることができる生々しい博物館です。 国民の4人に1人が殺された恐ろしい虐殺は、遠い昔のことではありません。ほんの30数年前に起こった現代史なのです。 しかしプノンペンは、悲しい思い出だけの町ではけっしてないはずです。 辛い歴史を乗り越え、現在はめきめきと成長しているこの国で、おいしいローカルフードを食べるには、町の中心にある「オルセイ市場」が有名だそうです。 独特の麺料理、鳥のせご飯、コンデンスミルクを使った甘いコーヒー。 市場ごはんはおいしいと相場が決まっていますから、プノンペンを訪れた際には、ぜひ行ってみたいものです。

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