樹木葬という新しいお墓のかたち

 お墓について、20代前半の頃にはまだ先の話だなぁなんて思っていました。子供を産んでから少しずつお墓ってどうしよう?と考える機会が増えました。
 最近では、夫婦でも一緒のお墓に入らない約束をしているとか、生前の希望で海に散骨したりと「死んだら家系のお墓に入るもの」という概念が薄れて来ていると知りました。
 私はどうしたいかなと考えた時、樹木葬にするのが一番自分らしいかなと思いました。お墓に対して個人的に暗いイメージがありました。濃い灰色でずっしりとした墓石。その雰囲気があまり好きではありません。お墓前りに行くと花瓶に沢山の仏花が挿してあるお墓はいいのですが、あまりお墓参りされている気配がなく、雑草が生えたお墓を見かけるとなんだか申し訳ないような悲しい気持ちになっていました。その点、樹木葬は墓石が必要ないというところが良いと思います。

 樹木が成長してゆき、季節毎のお墓参りも楽しみになる気がします。子供の頃、家族でお墓参りをした時、親に「お墓ではおじいちゃんおばあちゃんが眠っているんだから静かにね」と言われたことを覚えています。私語はなし、厳かな雰囲気で行うというのがマナーになっていました。 樹木葬ならそんな重々しい雰囲気ではなく、散歩に行く感覚でお墓参りできていいだろうなと思います。また、毎年の管理費もいらないので、子の世代に負担をかける心配もないのが一番かなと思いました。子供が大きくなったら「お母さん樹木葬にしたいと思って」と相談したいです。

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