「出向」が半沢直樹のせいでイメージボロボロなんだが
大ヒットドラマ半沢直樹シリーズ、私も毎週固唾を呑んで見ていましたよ。
倍返しが決まった時の爽快感は最高でしたよね。
しかし、半沢直樹シリーズのせいであらぬ誤解が生み出された側面も。
それは、出向という言葉に対する大幅なイメージの悪化です。
半沢直樹では出向は左遷と同じような意味合いで使われ、権力闘争に破れた人たちが閑職に追いやられるシーンや上司が部下を脅すシーンで使われていました。
そこから出向する人=ダメなやつ、失敗したやつというようなイメージが広がってしまった気がします。
私自身、現在子会社に出向しているのですが、出向で本社から来ているという話をすると、「あっこの人やらかしたんだ…」というような冷たい視線を感じることも増えました。
いや、若手社員に経験を積ませるためにあえて子会社や系列会社に出向を命じることだってあるんです。
ベテラン社員が若手や未経験者に対して技術や知識を引き継ぐための出向だってあります。
こうした出向はキャリアにとってはむしろ大きなプラスとなります。
出向=左遷ではないんです。
半沢直樹はあくまでもフィクション、出向してきたサラリーマンに対し冷たい目で見るのはやめてください。
マスメディアの影響の大きさを再認識するとともに、なんだかやりきれない気持ちを抱く今日このごろです。